コールポート バックスタンプから見る年代・歴史

2022/03/28

コールポート

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 皆さんこんにちは👧

コールポートの歴史の記事はご覧いただけましたか?おさらいとして、簡易な歴史を年代順にまとめると下のようになります。

  • 1750年、コールポートの前身ともいえる窯である、「カーフレイ窯」が誕生
  • 1793年、ジョン・ローズがカーフレイ窯を独立し、「コールポート窯」を創業
  • 1799年、カーフレイ窯をターナーが去った際に、コールポートが買収
  • 1841年、ジョン・ローズが亡くなり、ジョンの甥であるウィリアム・フレデリック・ローズにに引き継がれる
  • 1862年、ウィリアム・フレデリック・ローズ引退し、ウィリアム・ピューが引き継ぐ
  • 1881年、ピーター・ブラフに買収される
  • 1925年、コールドン・ポタリーズに売却
  • 1967年、コールポートはウェッジウッド・グループの一員となる
  • 1986年、ウォーターフォード社とウェッジウッド社の合併
  • 2000-(正確な年は不明、知っている方ご教示ください)、製造終了

1800年以前の「カーフレイ窯」のバックスタンプの種類もかなりの数がある為そちらは今後別の記事にまとめるとして、この記事では、「コールポート窯」のバックスタンプを見ていきたいと思います👍

年代については「Encyclopedia of British Pottery and Porcelain Marks」を参照しています。

「コールポート窯」のバックスタンプ

1793年-19th Century
初期のコールポートの作品の多くには実はバックスタンプが付いていませんでした。その中でも、いくつかの作品にはマークされていた物もあるので下にそれらを紹介します。

1805年-1825年

1805年-1815年頃に稀に見られたバックスタンプ

1810年-1825年頃に稀に見られたバックスタンプ

1815年-1825年頃に稀に見られたバックスタンプ

1820年-1825年頃に稀に見られたバックスタンプ

繰り返しになりますが、初期のコールポートの作品にはほとんどバックスタンプが見られません。
しかし、稀にバックスタンプが見られ、コールポートのあった土地である「Coalbrookdale」やそのイニシャルを用いたもののほか、単に「Coalport」と書かれたもの、「双剣のマーク」、そして「数字」が刻まれたものなど多種類の物が確認されています。

1830年-1850年

1830年-1850年頃に見られたバックスタンプ

この頃の作品には当時の社名である「John Rose & Co.」と住所がシンプルに書かれた物が見られます。

1845年-1855年頃

チェルシー窯の模倣品に見られたバックスタンプ
セーブル窯の模倣品に見られたバックスタンプ

コールポートではセーブルやチェルシーの模造磁器を多く生産しており、オリジナルのセーブルやチェルシーのマークをコピーしたものが多く見られる。チェルシーマークの模造品には、大きな金色の錨が使われていることがあります。装飾が施された上質のコールポート磁器には、上部にCのマークが付いたセーブルの模造品が含まれることがあります。

1850年-1875年

1850年-1870年頃に見られたバックスタンプ

1851年-1861年頃に見られたバックスタンプ
1861年-1875年頃に見られたバックスタンプ

1850年から1875年の間は、「John Rose & Co.」のイニシャルをとって「J. R. & Co.」または「J R & Co.」と表記されたものが見られるようになりました。また、イギリス製ということで、'English Porcelain'の文字が含まれている場合もあります。
他にも、上で紹介したセーブルやチェルシーの模倣品でないものには「Coalbrookdale」のイニシャルであるCBDや、&マークが付いたものが見られるようになりました。

1870年-1881年

1870年-1880年頃に見られたバックスタンプ

1875年-1881年頃に見られたバックスタンプ

1870年-1880年頃には、丸の中に「SALOPIAN COALPORT」と「C AD 1750 & AD 1790」が書かれたデザインが見られるようになります。また、単に「COALPORT AD 1750」とスタンプされたのも多くありました。

1881年-1939年

(左) 1881年-1891年頃、(右) 1891-1919年頃に見られたバックスタンプ


1920年-1939年頃に見られたバックスタンプ

この辺りから、私たちの身近でも見かけるバックスタンプになります!

1881年から、コールポートはお馴染みの王冠のマークを使うようになりました。

アメリカの法改正に伴い、輸入品には国名を刻印するように法律で求めるようになりました。それに合わせ、1891年からは’England’の文字が加わりました。そして、1920年からは‘ Made In England ‘の文字が入るようになりました。

戦後-1959年

戦後-1959年頃に見られたバックスタンプ

第2次世界大戦中は製造が停止してたか、かなり少なくなっていました。そして、戦後からはこちらの新しいスタンプが使われることとなりました。

1960年-2000年




1960年頃からはコールポートの名前が目立つこちらのバックスタンプに代わりました。登録商標である®が見られるものもありますね、個人的な見解ですがないものと比べると比較的新しいのではないかと思われます。

終わりに

今回は「コールポートのバックスタンプ」について紹介しました。

私のオンラインショップyumikichiでも、コールポートのお品を取り扱っているので是非ご検討ください!


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ぐりちゃん
海外で出会った可愛いアンティークやヴィンテージ食器の情報を発信しています! 日本では中々手に入らない物も沢山あり驚きが止まりません! オンラインショップ もやっているので是非見てみてくださいね。

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