皆さんこんにちは👧
コールポートの歴史の記事はご覧いただけましたか?おさらいとして、簡易な歴史を年代順にまとめると下のようになります。
- 1750年、コールポートの前身ともいえる窯である、「カーフレイ窯」が誕生
- 1793年、ジョン・ローズがカーフレイ窯を独立し、「コールポート窯」を創業
- 1799年、カーフレイ窯をターナーが去った際に、コールポートが買収
- 1841年、ジョン・ローズが亡くなり、ジョンの甥であるウィリアム・フレデリック・ローズにに引き継がれる
- 1862年、ウィリアム・フレデリック・ローズ引退し、ウィリアム・ピューが引き継ぐ
- 1881年、ピーター・ブラフに買収される
- 1925年、コールドン・ポタリーズに売却
- 1967年、コールポートはウェッジウッド・グループの一員となる
- 1986年、ウォーターフォード社とウェッジウッド社の合併
- 2000-(正確な年は不明、知っている方ご教示ください)、製造終了
1800年以前の「カーフレイ窯」のバックスタンプの種類もかなりの数がある為そちらは今後別の記事にまとめるとして、この記事では、「コールポート窯」のバックスタンプを見ていきたいと思います👍
年代については「Encyclopedia of British Pottery and Porcelain Marks」を参照しています。
「コールポート窯」のバックスタンプ
1805年-1825年頃
1805年-1815年頃に稀に見られたバックスタンプ |
1810年-1825年頃に稀に見られたバックスタンプ |
1815年-1825年頃に稀に見られたバックスタンプ |
1820年-1825年頃に稀に見られたバックスタンプ |
1830年-1850年頃
1830年-1850年頃に見られたバックスタンプ |
この頃の作品には当時の社名である「John Rose & Co.」と住所がシンプルに書かれた物が見られます。
1845年-1855年頃
チェルシー窯の模倣品に見られたバックスタンプ |
セーブル窯の模倣品に見られたバックスタンプ |
コールポートではセーブルやチェルシーの模造磁器を多く生産しており、オリジナルのセーブルやチェルシーのマークをコピーしたものが多く見られる。チェルシーマークの模造品には、大きな金色の錨が使われていることがあります。装飾が施された上質のコールポート磁器には、上部にCのマークが付いたセーブルの模造品が含まれることがあります。
1850年-1875年頃
1850年-1870年頃に見られたバックスタンプ |
1851年-1861年頃に見られたバックスタンプ |
1861年-1875年頃に見られたバックスタンプ |
1870年-1881年頃
1870年-1880年頃に見られたバックスタンプ |
1875年-1881年頃に見られたバックスタンプ |
1870年-1880年頃には、丸の中に「SALOPIAN COALPORT」と「C AD 1750 & AD 1790」が書かれたデザインが見られるようになります。また、単に「COALPORT AD 1750」とスタンプされたのも多くありました。
1881年-1939年頃
(左) 1881年-1891年頃、(右) 1891-1919年頃に見られたバックスタンプ |
1920年-1939年頃に見られたバックスタンプ |
この辺りから、私たちの身近でも見かけるバックスタンプになります!
1881年から、コールポートはお馴染みの王冠のマークを使うようになりました。
アメリカの法改正に伴い、輸入品には国名を刻印するように法律で求めるようになりました。それに合わせ、1891年からは’England’の文字が加わりました。そして、1920年からは‘ Made In England ‘の文字が入るようになりました。
戦後-1959年頃
戦後-1959年頃に見られたバックスタンプ |
第2次世界大戦中は製造が停止してたか、かなり少なくなっていました。そして、戦後からはこちらの新しいスタンプが使われることとなりました。
1960年-2000年頃
終わりに
今回は「コールポートのバックスタンプ」について紹介しました。
私のオンラインショップyumikichiでも、コールポートのお品を取り扱っているので是非ご検討ください!
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