1815年の創業,ロイヤルドルトンの80年以上も続く人気シリーズ、ウサギの柄でお馴染みのバニキンズについて歴史をたどってみようと思います。
バニキンズの起源は1934年に遡ります。当時,イギリスのバーズレムでジェネラルマネージャーを務めていたカスバート・ベイリーが、修道女として活動していた娘のバーバラのもとを訪ねた際に何か園児向けの商品のデザインを考えてくれないか?と頼んだことがきっかけで発売へと至りました。
バーバラは、幼少期から周りは自然に囲まれた環境で育ったため、小さいころから動物が好きで、またスケッチブックに模写をすることが好きな女の子でした。その経験をもとにバーバラは仮想の村(Little Twitching)でまるで人間のように生活するウサギの家族を描き、それがバニキンズシリーズとして誕生したのです。
誕生したのが1934年ですが、その30年代には既に、若きエリザベス王女やマーガレット王女, さらには日本の皇室でも愛用されるようになりました。
初期のころのバニキンズには下の写真のように、バーバラバーノンとサインがされており、高値で取引されています。
初期バニキンズ(バーバラのサイン入り) |
1939年にはチャールズ・ノークによって6体のフィギュアが生み出されました。当時,世界は第2次世界大戦下で生産は程なく中止しました。そのため、この6体のモデルは本当に希少です。2009年にバニキンズシリーズ75周年ということで、このオリジナルモデルのリメイク版がなんと500体限定で発売されました。今回は、その6体を紹介します。昔の、バージョンは6体揃っての写真は難しいので、75周年バージョンを見てみましょう。デザインは前のと全く一緒なので大丈夫です(見分けるときは裏の刻印に注目で、75周年には下の写真のように1対1対番号まで添えられています。)
75周年のバニキンズフィギュア復刻版 |
75周年のバニキンズフィギュアの刻印 |
- ファーマーバニキンズ(Farmer Bunnykins DB471)
- マザーバニキンズ(Mother Bunnykins DB472)
- メアリーバニキンズ(Mary Bunnykins DB473)
- レジ―バニキンズ(Reggie Bunnykins DB474)
- フレディーバニキンズ(Freddie Bunnykins DB475)
- ビリーバニキンズ(Billy Bunnykins DB476)
ちなみに、オリジナルのノークによって作られたこちらはなんと500ドルで売れたそうです。状態もスクラッチも目立ち、ファーマーバニキンズの片耳が欠けているにもかかわらずこの値段が付くほど希少です。
1939年のオリジナルのフィギュア |
話は戻りますが、戦後長らく製造を中止していたバニキンズフィギュアは1969年に製造が再開され、DB+番号の製造番号が振り分けられるようになりました。上の復刻版の番号を見てわかるように、その数は500体を越えます。
オリジナルの復刻版と同じように、製造数を限定したものがこれまで結構な数発表されているので、裏の刻印を見ると限定版の場合何個製造されたか書かれているので見つけたら掘り出し物ですね💪
さて、フィギュアのことはこれぐらいにして最後にバニキンズシリーズの一般的な刻印の年代を見てみましょう。意外と数が多いので重要な点だけピックアップしますね。
初期のころは、こんな感じです。ロイヤルドルトンのライオンの刻印や、バニキンズのスタンプに”BUNNYKINS”とだけ書かれたものが使用されていました。これを見たら1953年までに作られた初期のものです。
バニキンズ刻印(初期) |
バニキンズ刻印(中期) |
さて、1976年以降はこんな感じです。コピーライトの©が追加されましたね。©は1936のものと1988のものとありますが、これは作られた年代ではないことに注意ですね。1988の物は1988から1993辺りまで使われていたようです。
はい、ということでとーーっても長くなりましたが、バニキンズ徹底解説でした!他のブランドやシリーズについても今後やっていきますね!
今回出てきたバニキンズが私のオンラインストア(yumikichi)にて販売中です。まだ、開店したてなのでどうぞよろしくお願い致します👧
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