皆さんこんにちは👧
ハマースレイの歴史の記事はご覧いただけましたか?少しおさらいですが、ハマースレイ窯の前身となった窯として、1862年にストークオントレントのロングトンの地にハーヴェイ・アダムス、ロバート・ジョージ・スクリヴナー、そしてタイタス・ハマースレイの三名が共同出資しアダムス・スクリヴナー窯が誕生しました。その後の簡易な歴史を年代順にまとめると下のようになります。
- 1862年、「アダムス・スクリヴナー窯」が誕生
- 1869年、出資者の1人であるスクリヴナーが引退し、社名を「ハーヴェイ・アダムス窯」へと変更
- 1875年、タイタス・ハマースレイが亡くなる
- 1885年、アダムスも引退し、「ハーヴェイ・アダムス窯」としてはいったん閉業
- 1887年、アダムス窯のパターンブックを引き継ぎ、ジョージ・ハリス・ハマースレイが「ハマースレイ窯」を創業
- 1966年、スポードグループの傘下となる
約100年の歴史ですが、2度に渡り窯名を変更していますが、この記事では「アダムス・スクリヴナー窯」、「ハーヴェイ・アダムス窯」、「ハマースレイ窯」すべてのバックスタンプを見ていきたいと思います👍
「ハーヴェイ・アダムス窯」、「ハマースレイ窯」の年代については「Encyclopedia of British Pottery and Porcelain Marks」を参照しています。
「アダムス・スクリヴナー窯」のバックスタンプ
「アダムス・スクリヴナー窯」のバックスタンプは単に「A.S. & Co」と刻印されているものであるようです。
「ハーヴェイ・アダムス窯」のバックスタンプ
「ハーヴェイ・アダムス窯」の多くは「H.A. & Co」の文字に加えて王冠が描かれることが多いですが、2枚目の写真のように文字だけの物もあります。
「ハマースレイ窯」のバックスタンプ
1887年-1912年
残念ながら写真はありませんが、「ハマースレイ窯」の初期のバックスタンプはほぼ「ハーヴェイ・アダムス窯」の物と同じですが、「H.A. & Co」の文字が「H. & Co」や「H. & C」などに置き換わっています。
1912年-1939年
19世紀後半には、世界的なチャイナの輸出入に伴い、1891年にアメリカの法律で輸入品には国名を刻印するように法律で求めるようになりました。それに合わせ、英国の多くの窯の作品には「England」という文字が見られます。ハマースレイ窯でも法改正から少し遅れてではありますが、1912年頃から「England」の文字がバックスタンプに見られるようになりました。
1939年以降
1939年頃からは上の写真に見られるように可愛らしいドングリをモチーフにしたバックスタンプが多く用いられるようになります。3枚目の写真のようにドングリはなく王冠だけの物もありますが、共通して言えることは、「Made in England」の文字が見られますね。
終わりに
隠れた名窯ハマースレイのバックスタンプのまとめはいかがでしたか?感想を是非コメントに残してみて下さいね😊
今後もYUMIKICHIではハマースレイの商品を追加していくのでどうぞよろしくお願い致します。
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