コールポートの歴史について イギリスの名窯

2021/12/26

コールポート

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皆さんこんにちは👧

今回はイギリスの名窯コールポートの歴史について見ていきたいと思います!

こちらはコールポートのフィギュリンです💃

コールポートの創業

1793年にジョン・ローズによって磁器会社コールポートは設立されました。窯の名前の由来は土地の名前に由来します。同年、イギリスのシュロップシャー州に新しい運河が完成し、川辺の草原だった場所が交通の要所となり、この新しい産業拠点はコールポートと名づけられました。しかしコールポートのバックスタンプにはEST1750と書かれているのをご存じの方もおられると思います。

実は、コールポートの前身ともいえる窯である、カーフレイ窯が1750年にその土地にあった粘土と石炭を使って粘土食器を製造するため創業しました。有名な「ブルーウィロー」パターンを初めてイギリス陶器に採用した人物であるトーマス・ターナーやミントン窯の創業者であるトーマス・ミントンなど才能ある芸術家が多くこの窯に属しており、ジョン・ローズもその1員でした。ジョン・ローズは1793年にカーフレイ窯を離れコールポートを創業しました。1799年、カーフレイ窯をターナーが去った際に、コールポートが買収することにより1つの窯へとなりました。このように紆余曲折あったコールポートですが、カーフレイ窯の名残はそのバックスタンプにEST1750年として残っているのですね。

その後も、コールポート窯は数十年にわたり拡大を続けました。『サザビーズ・コンサイスの陶磁器百科事典』の中で、ローズがセーブルのメーカーの影響を受けて「クックとランドールという二人の芸術家を雇った。クックは花を、ランダルは鳥を得意とし、特にクックの芸術的才能は貴重な財産であった。花と葉はヴィクトリアン・ロココを体現するものであり、さまざまなオブジェに応用された」と著者は述べています。

コールポートの作品

コールポートの作品はティーセットだけでなくフィギュリンや花瓶など多種多様な陶磁器を製造しています。フィギュリンの中には数量限定で製造されているものもあり高額で取引されています。

中でも、1992年に12500体限定で製造された、マリーアントワネットとポンパドール夫人は超人気で1体10万円近くで取引されています😱作家であるジョン・ブロムリーの作品はどれも人気です。


ポンパドール夫人 フィギュリン

カップもとても豪華なものが多く紹介したいシリーズが沢山ありますが、別の記事に分けて紹介したいと思います👍

コールポートの閉業

1841年にジョン・ローズが亡くなると、会社はジョンの甥であるウィリアム・フレデリック・ローズにに引き継がれました。そのウィリアムも1862年には引退してしまい、セーブル磁器の模倣を主に行っていたピューの手に委ねられたコールポートは、財政難に陥いってしまいます。

結局、1881年に土木技師で実業家のピーター・ブラフに引き継がれることになりました。ブルフ氏は磁器製造の経験はほとんどなかったですが、1889年に息子のチャールズ氏が経営を引き継ぐと、かつての偉大な会社を復活させようという熱意を持ち込み盛り返しました。彼は、才能ある人材を集め、コールポートのクラシックなデザインを復活させるとともに、新しいオリジナルのデザインも模索し始めた。

しかし、時代の流れには勝てず、1925年にコールドン・ポタリーズに売却され、その翌年1926年にはイギリスの著名な食器メーカーが集まるストーク・オン・トレントに移転しました。

1967年、コールポートはウェッジウッド・グループの一員となり、そして1986年、ウォーターフォード社とウェッジウッド社の合併します。

その後も、上で紹介したマリーアントワネットやポンパドール夫人のフィギュリンを1992年に発表するなど、合併後もコールポートとしての作品を製造しました。現在ではコールポートとしての製造は終了していますが、正確にいつ終了したかの情報は見つかりませんでした。もし分かる方がいらっしゃいましたらソースをコメントして頂けると幸いです。こちらのサイトでは、2001年にミネルバ工場が閉鎖されたとあるので、この年が最後になるのでしょうか。

終わりに

今回は「コールポートの歴史」について紹介しました。

私のオンラインショップyumikichiでも、コールポートのお品を取り扱っているので是非ご検討ください!

自己紹介

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ぐりちゃん
海外で出会った可愛いアンティークやヴィンテージ食器の情報を発信しています! 日本では中々手に入らない物も沢山あり驚きが止まりません! オンラインショップ もやっているので是非見てみてくださいね。

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