皆さんこんにちは👧
今回は、いつもの洋食器陶磁器ではなく、アメリカのガラス会社でありファイヤーキングで有名な「アンカーホッキング社」のついて紹介したいと思います。以前に他のアメリカのガラス会社として「フェントン・アート・ガラス社」を紹介したので、興味ある方は見てみて下さいね♪
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アンカーホッキング・ガラス社の創業
1905年、アメリカのオハイオ州ランカスターという場所で、アイザック・J・コリンズはアンカーホッキング社の前身となる、「ホッキング・ガラス社」を設立しました。名前の由来となったのは工場の傍らを”ホッキング川”が流れていたからです。
ホッキング・ガラス社は、コリンズ氏が集めた2万5,000ドルからスタートしました。従業員はわずか50人で、古いカーボン工場(壁がカーボンの粉で黒くなっていたことから「黒猫」と呼ばれた)の中で小さな会社としてスタートしました。そして、最初の年は、2万ドル相当のガラス製品を販売しました。
順調に成長し、従業員の数も増えてきましたが、1924年3月、火災で「黒猫」は全焼し、約650人の従業員が職を失いました。従業員、町の人々、消防士が一丸となって消火にあたったが、朝には5エーカーの灰とゴロゴロした音が残るだけでした。
埃っぽい古いカーボン工場は燃えてなくなってしまいましたが、翌日の終わりには、食料品店の空き店舗に仮の事務所を構え、すぐに事業の再開に取り掛かりました。
ホッキング・ガラス社は1924年4月にランカスター・ガラス社の支配権を購入し、第1工場が「黒猫」の灰の上に再建されている間、買収したランカスター・ガラス社にあった設備を使って生産と出荷を行っていたのです。この購入したものが、後に第2工場と呼ばれるようになりました。そして、火災からわずか半年後の1924年10月には、第1工場は生産を開始しました。
1937年12月21日、ホッキング・ガラス社とアンカーキャップ社が合併し、アンカーホッキング・ガラス社になりました。その後、現在に続くまで数多くの人気シリーズを製造しています。1969年に、社名から「ガラス」が無くなりますが、これはアンカーホッキング社がガラス製品のみならず、プラスチック、照明器具から陶磁器に至るまで他の分野にも拡大したためです。
ファイヤーキングの誕生とその後
アンカーホッキング・ガラス社として始動した1937年から数年後の1941年頃には、手頃な価格で魅力的な調理器具の市場を期待して、アンカーホッキング・ガラス社は、耐熱、低コスト、低膨張ホウケイ酸ガラスであるミルクガラスで作られた製品を「ファイヤーキング」と名付け生産し始めました。
Wikipediaより |
ファイヤーキングブランドはデザイン、色、形、大きさなど、さまざまなバリエーションがあり、現在のヴィンテージ品コレクターの中では高額で取引されているものもありますが、当初の理念はやはり「低価格」の商品群であったため、今の私たちが家庭で鍋やフライパンを使うように、当時の人々はファイヤーキングブランドの製品を使っていたのです。
1976年、ファイヤーキングの生産終了となりました。しかし、この40年弱の期間に数多くの大人気シリーズ(別の記事で幾つかピックアップして紹介します)が生み出され、オリジナルのファイヤーキングはヴィンテージアイテムとして取引されています。ヴィンテージのファイヤーキングマグは、5000円程度で取引されていますが、限定のカラーや希少なデザインの物の中には数十万円するものもあるなど、プレミア価格で取引されているものもあります。
生産終了となってしまったファイヤーキングですが、その人気から復刻が望まれ、2000年には「ファイヤーキング2000シリーズ」として復刻し、2011年に遂には日本企業がライセンスを買い取りファイヤーキングジャパンとして完全復活しました。現在でも日本のガラス職人たちによって生産が続けられています。
終わりに
アンカーホッキング社とその大人気ブランド「ファイヤーキング」の歴史はいかがでしたか?
次は、ファイヤーキングの人気シリーズについて焦点を当ててみますのでお楽しみに!
私のオンラインショップ「YUMIKICHI」でもファイヤーキングの商品を扱っているので是非見てみて下さいね♪
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