今回はフェントンの年代の調べ方第2弾で刻印について紹介したいと思います。
以前の記事ではフェントン社の商品の販売時に付けられているラベル(シール)について見てきました。シールは取れやすく残っているものも少ないのが欠点でした。しかし、1970年以降には直接刻印を残すようになったため、よりフェントン社の商品であることが明確に分かるようになり、詳しく見ると年代の推定にも使用できるので是非チェックして見て下さいね!
刻印(ロゴ)
基本的には凹凸にエンボス加工で刻印されます。難しい場合はサンドブラスト加工で表面に刻印されているものもあるようです。
1970年代
こちらが1970年に導入された刻印で、1970-71年の初期の頃にはカーニバルグラスにのみ使用されていました。1972年から1973年にかけて、ホブネイルやその他の製品に使用されました。1975年には、ほとんどの製品にロゴが入るようになりました。1990年代、2000年代、2010年代
同様に1990年代のものには「9」、2000年代のものには「0」、そして2010年代のものには「1」がそれぞれ下部に記載されました。その他のロゴ1
商品によって上の楕円形の刻印が読めなくなる場合には、こちらのシンプルなものが使用されました。その他のロゴ2
1983年以降、他のガラス会社(Verlys, Paden City, U.S. Glassは例外)が買収した金型にFのロゴが使用されました。フェントンのもの同様に年代ごとに8、9、0の数字が見られます。上の図では右に「0」がついているため2000年代ですね。その他のロゴ3(創業周年祝いコレクション)
フェントン社の歴史の記事でも触れましたが、創業したのが1905年のことです。1980年には75周年を迎え「75th」の刻印が押されたアニバーサリーコレクションを発表しました。その後も1985年には「80th」、1995年には「90th」、そして2000年には「95」と刻印されたコレクションを販売しました。
2級品(セカンドクオリティー)に付けられたロゴ
1990年代前半の2級品には、アルファベットのSを模した炎を刻印しました。
1996-98年の2級品には、底面や側面にサンドブラスト加工で内側に塗り有りや無しの星マークが刻印されました。星マークだと特別感がありますがセカンド商品なので要注意ですね。1998年以降は星マークからこちらのシンプルな「F」のマークに変わりました。
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