皆さんこんにちは。シェリーからは100種類を超える沢山のカップシェイプが生み出されてきました。今回は、そんな中から、シェリーの成長に不可欠な二人のデザイナーに焦点を当てて幾つかのシェイプをご紹介しますね!
ローランド・モリスとデインティシェイプ
シェリー窯がまだワイルマン窯だった頃のことです。ローランド・モリス(c. 1842-1898)は、パーシー・シェリーに雇われた最初のデザイナーとして知られています。モリスがワイルマン窯で仕事を始めた正確な時期は不明ですが、1896年3月に彼のデザインのひとつがデザイン登録されました。実はこれこそが、シェリー窯で最も長く愛されることとなるシェイプとなります。登録番号は272101で、その形は「デインティシェイプ」と呼ばれました。"dainty"とは英語で可憐なという意味があるように、カップの縁は花びら、側面はベルを連想させるような可憐な形が特徴です。
デインティシェイプのテニスセット |
エリック・ウォルター・スレーター(1902-1984)
シェリーの歴史(知らない方は、前回の歴史の記事もどうぞ)を語る上で、エリック・ウォルター・スレーターを外すわけにはいきません。エリックはシェリーでアートディレクターを務めていたウォルターの息子です。彼は1919年、17歳のときにシェリー陶器に入社し、父ウォルターのもとで働くことになりました。入社後、ストークではモデリングとデザイン、バーズレムではデザイン、ハンリーではライフクラスとデザインを学び、地元のアートスクールでトレーニングを開始しました。この訓練は7年間続き、彼は週に2回の午後と5回の夜間に学校に通った。1923年には「年間最優秀生徒賞」を受賞しました。
1920年代半ば、エリックは父親と一緒に仕事を続け、数年間は弟のケネスとケネスの妻で同じくデザイナー兼装飾家だったクララ・ナイトと一緒に仕事をしました。そして、1926年に人気パターンの一つである八角形の「クイーンアンシェイプ」を発表しました。このシェイプが確立されると、幅広いパターンがクイーンアンシェイプに装飾され、そのデザインで広く知られ始めました。
クイーンアンシェイプ(Shelly GROUPより引用) |
ヴォーグシェイプ(Shelly GROUPより引用) |
モードシェイプ パターン11742(Shelly GROUPより引用) |
1932年3月、これらの問題を解決するために、エリックはまた新しい形の「イブシェイプ」を発表しました。これはモード型と同じスタイルでハンドルをオープントライアングルに変更された。イブシェイプは30年代後半まで続けられました。
イブシェイプ(Shelly GROUPより引用) |
リージェントシェイプ(Shelly GROUPより引用) |
終わりに
イギリスの名窯シェリーの歴史はいかがでしたか?感想を是非コメントに残してみて下さいね😊
今後もYUMIKICHIではシェリーの商品を追加していくのでどうぞよろしくお願い致します。
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