ロイヤルクラウンダービーの「イマリ」の歴史は古く、ロイヤルクラウンダービーで現在でも生産が続いているデザインとしては最古のシリーズになります。その歴史の始まりは200年以上も遡り、当時のイギリスでは日本や中国などの異国の文化に対する興味が強く、ダービー窯も1770年頃からイマリの制作を検討し始めます。元々イマリとは日本の佐賀県の港の名前で、そこから来る江戸時代の「金襴手」装飾の陶磁器を総称して「イマリ」と呼んでいました。それらのデザインを基に開発に力を入れた結果、ダービー窯の「イマリ」柄は大ブームを引き起こし代表作となりました。そして、現在まで3000種類以上ものイマリパターンが考案されてきました。今回は、そんな「イマリ」の中でも代表的なものを紹介しますね👍
金襴手(きんらんで)様式の器(京都、1830年頃) |
代表的なイマリパターン
イマリパターンは数が多くパッと見ただけで区別するのは難しいですが、それぞれのパターンにパターンナンバーが割り振られているため、シリーズ名の分からないものについてはパターンナンバーも合わせて見てみましょう!
「オールドイマリ 1128パターン」
「オールドイマリ 1128パターン」(ロイヤルクラウンダービー公式) |
こちらは1882年頃から製造が開始され、また現在、ロイヤルクラウンダービー公式で購入できる「イマリ」柄はこのオールドイマリです🌟
デザインは後で紹介する他の物と比べると、絵付けに使用している色に濃いものを使用しており、力強くそして豪華な仕上がりになっています。定価はなんと、108,000円です!公式で販売されているティーカップシェイプは「エリザベス」です。カップの下に少し高めな高台が付いているのが特徴で、こちらのシェイプの物は製造年が比較的、最近製造したものであることが多いです!そのため、高台のない物は「おっ、結構昔に作られた可能性もあるかも!」と感じとれるかもしれませんね👆
「トラディショナルイマリ 2451 パターン」
「トラディショナルイマリ」は1891年に製造が開始され、世界中で大変人気なデザインとなりました。残念ながら2014年に廃盤となってしまったため現在ではヴィンテージ品のみ手に入れることが可能です。
オールドイマリと比べると花も白っぽく描かれており、落ち着いた雰囲気で「オールドイマリ」よりも和の印象を強く受けますね😊
現在、市場で見かけるイマリ柄のほとんどは「オールドイマリ 1128パターン」と「トラディショナルイマリ 2451パターン」になりますが、先ほど述べたようにイマリ柄のデザインは3000種類以上ありこれら以外のデザインも見かけることがあると思います!
「イマリ」からインスパイアされたデザイン
「グリーンダービーパネルとレッドダービーパネル」
イマリパターンはロイヤルクラウンダービーの代表的柄なので、そこからインスパイアされて生み出された作品も数多くあります。1973年のアン王女のご成婚祝いには、こちらのイマリをベースにデザインした「グリーンダービーパネル」のディナーサービスが贈られました。
「グリーンダービーパネル」と共に、アイアンレッドと呼ばれる鮮やかな赤色の色違い「レッドダービーパネル」の2つのシリーズは現在でもロイヤルクラウンダービー公式にて販売されています。
終わりに
いかがでしたか?イマリ柄は沢山あるから難しいと考えていた人もとりあえず今回紹介したシリーズだけでも覚えてみて下さいね😊
私のオンラインショップyumikichiでも、今後ロイヤルクラウンダービーのお品を取り扱っているので是非ご検討ください!
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